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(すぅじぃず・にゅうす)
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横田めぐみさんの写真展を見て
2005年 11月 23日 *
有楽町の朝日ホール・ギャラリーで、18~23日まで北朝鮮拉致被害者の横田めぐみさんの写真展が開催されていた。

私が行ったのは、初日の夕刻。込んではいたが、わりとすんなり入れた。だが、1週間足らずの間に、1万9500人も訪れ、時にホール外まで行列をなすほどの盛況ぶりだったという。

それだけ関心が高いという現われだろう。同時に写真がとても魅力的だった。お父さんの横田滋さんがカメラ好きで、いつも撮っていたというが、めぐみさんのいろいろな表情を自然に写しているのだ。本当に愛情に勝る技術はないね。

特にお母さんの(だっだと思うが)赤い着物を着て、玄関前にたたずむお正月の写真が印象的だった。小学生とは思えない大人びたアンニュイな表情。着物を着て、うれしくてはしゃぎたい気持ちもあるだろうに、なんだか寂しそうなのだ。

「お姉さんになった感じ」とあり、少々緊張していたのかもしれないが、その表情がそう遠くない未来の悲劇を暗示しているようで、もの悲しい。

以前、私はお父さんの滋さんにお会いしたことがある。知り合いの弁護士が主催した「拉致被害者を救う会」のような会合に出席した後、軽い打ち上げがあり、そのときごあいさつさせていただいたのだ。

本当にどこにでいる、人の好さそうでちょっぴりお酒の好きなお父さんであった。拉致がなければ、滋さんは平凡で幸せな人生を送っていただろう。事件のせいで、生活は一変してしまった。

街頭に立ち、マイクを握って訴える、テレビ出演や講演をこなし、写真展を開き、政府の重い腰を上げさせる。

気の遠くなるような運動の積み重ね。心労も耐えないだろう。早くこのお父さんを、楽にさせてあげたい、そんなことを思ったものだ。

あれから2年経ったが、状況は少しも変わってない。国家がかりで犯罪を犯すなんて、おかしいではないか。しかも、恐ろしいことに「拉致は過去のこと」ではなく、今も続いているらしい。これはいったい? 政府が拉致を認定するのも極めて遅かった。すべて後手後手。

何の力も行動力もない私だが、できることは、たぶん「関心を持ち続けること」だろう。風化させない、それしかないと思う。
by Suzie(すぅじぃ) by cafesuzie | 2005-11-23 21:26 | ニュース *
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